16_05_05
2・3日目

昨日は実家に帰省しておりました
本日は2日分を一気に公開します


電装系はさておいて
フレット周りをやっつけます

ご覧のようにフレットの両端がバインディングに乗っかるタイプです
見た感じフレットがバインディングにかろうじて乗っかっているかんじですね

フレットが浮いているように見えます
バインディングと指板の間にも隙間があるような・・・・・・・・

4・5弦あたりの溝は異常なほど深いです

フレット新品にするので100%ナットも交換です
ってか、このナットでは1フレット目に弦が乗っかってしまいます

さておき、フレットを抜いていきましょう

レモンオイルをたっぷりと塗っておいたのですが
けっこうチップしていますね

 

っでもって、これが抜いたフレットです

よーく観察してみると・・・

左端、6弦側ですね

まあ、これはOKでしょう

1弦側です

うーーん、やっぱりバインディングにほとんど乗っかっていませんね
ちょっと、やっかいかもです

とりあえず全てのフレットを抜き終わりました

指板を綺麗にしていきます

なにせこんな状態です

まるで軽いスキャロップ加工を施したようです

じゃまなナットも外しておきます

簡単に外れました、一応無漂白の牛骨っぽいです

指板Rは概ね14インチR

1弦・6弦側は摩耗しているので綺麗なRになっていません

とりあえず14インチRのラジアスブロックで指板面を整えていきましょう

#400→#600→#800で進めます
マーチンリペアの時と手順は同じですね

光って見えている部分が摩耗で凹んでいる部分ですね

もう少しサンディングしておきます
ちなみにサンディングする前の指板を見て思ったのですが
色的に見た目は黒檀、しかし黒檀にしては導管が深いと思っておりました
案の定ローズウッドですね

見た目以外にはっきりと確信する理由があります
サンディングしているときの匂いです
ローズウッド特有の匂いがしていました、良い香りです

弦を外した状態でほぼまっすぐです

 

んじゃ溝のごみ掃除をしましょう

ん?????

なんとバインディングが外れています

細部調べてみると外れている場所があちこちにあります
しかも隙間にはたっぷりと手垢やら何やらが入り込んでいるようです

うーーーん、このままフレットを打つのは無理ですね
どうしましょう

ちなみに新品のバインディングと厚さを比較してみました

新品のバインディングの厚さは1.5mmです
こんなに薄くなっています

よし、バインディング巻きなおしましょう!!

外れていない場所にデザインナイフを少しずつ差し込んで
少しずつ外していきます

簡単に外れてしまいました

かろうじて付いていたという感じです

6弦側のバインディングに至ってはポジションマークの部分であちこち割れています

はい、すべてのバインディングが外れました

このままでは新しいバインディングを巻けませんので
接着面を綺麗にしていきます

ブロックに#400のペーパをつけてっと

接着面のサンディングです

 

このくらい綺麗になれば
新しいバインディングも良く接着できると思います

接着剤はアセトンです

そもそも接着剤ではないのですが
バインディングの材質であるセルロイド(正確にはセルロイドではないですが)は
アセトンに良く溶けます、溶けだしたバインディングが接着剤代わりになるというわけですね

では、ピックアップ側から張り付けていきましょう

バインディングにアセトンをたっぷりと塗って指板に押さえつけます

サイド部分も同じ要領で張り付けていきます

指板とバインディングの境目に茶色い汁のようなものが見えると思います
これが溶けだしたバインディングです

 

なんだかんだでバインディング巻き完了です

完全に乾くまでしばらく放置

エンド部分は播金で押さえておきます

1時間ほど放置しておいたでしょうか

指板面からはみ出していた部分をミニ鉋で粗方削ってしまいます
指板を削らないように慎重に進めます

そのあとはラジアスブロックで完全にフラットになるまで
はみ出たバインディングを削っていきます

こんなもんでしょうか

ピックアップ部分のはみ出た部分も削り取ります

バインディング巻き終わりです

綺麗に巻くことが出来ました!

一度オレンジオイルを塗って色目を確認しておきましょう

使用したオイルはジムダンロップ製です

良い感じですね
ローズウッドの具合も最高です
手触りも良いです

フレットのタングにある返しがしっかりと食いついてくれればよいのですが・・・

とりあえず実家に帰省します
ここから先は明日戻ってきてから進めます

はい、帰ってきました

早々にフレットを準備していきます
使用するフレットはスチューマック製の#148、ミディアムです

2フィート物が1ポンド入っています、本数ではありません重さです
このワイヤーを手で曲げているわけでして

今度フレットベンダー買います、絶対に買います

とりあえず曲げたフレットワイヤーを22フレット分カットします

面倒なのはここからですね

指板のバインディングに乗っかる部分のタングを削り取らなければなりません
こんな感じです

んでもって現物に合わせて反対側の削る位置を確認します

6弦側も削って1本終わりです

この作業を全てのフレットに施します
このギターは22フレットなのであと21本です

ふぅ、時間がかかります
実は世の中にはタングニッパーなるものが存在しています
簡単にタングをカットするニッパーです
絶対に買います!!

ちなみに、溝にフレットをはめ込んで削っています

22本完了、1時間ほど掛かったでしょうか

リペアショップでこのタイプのフレット交換をすると
工賃が割増しになるのはこのためですね

先日リペアしたマーチンのタイプが標準
バインディングにフレットが乗っかっているタイプ、フレット・オーバ・バインディング
んでもってレスポールに良く見られるフレット・エッジ・バインディングってのがあります

それではフレットを打っていきましょう

溝にタイトボンドを少し流し込んでおきます
過去にも一度フレット交換をしているとのことで
食いつきが心配なので一応保険です

あとは打ち込むだけです

お、良い感じで食いついてくれました

この調子で全部食いついてくれることを祈ります
さあ、どんどん進めましょう

全てのフレット打ち込み完了です

写真だとあっという間ですが結構時間かかってるんですよ
タイトボンドが落ち着くまでしばらく放置します

晩御飯も食べたことですし夜の部再開です

今度はエッジを落としていくので
一応ボディーを保護しておきます

マーチンリペアと手順は同じなので割愛します

詳しくはマーチンリペア参照です

ゴリゴリ削っております

マーチンリペアの時はフレットエッジを球面加工しましたが
今回は普通に斜めにカットします

概ね45度で削ってあります
バインディングのエッジが少し削れるくらいまでで削り落とします

削ったエッジを軽く落とします

本当に軽くです

ネック裏にはみ出たバインディングをスクレーパーを使って削ります
握ったときに段差があると違和感があるので
バインディングをネック部を面一にしましょう

こんな感じですね

粗方フレットのエッジ処理も完了です
あとは磨いてピカピカにするだけです

おっと、サイドのポジションマーク入れるの忘れていました

白と黒のサイド用ポジションマークです

まあ、普通にプラ製の丸棒です
一応スチューマックの製品です

ピンバイスで1.5mmの穴をあけます

瞬間接着剤をつけて丸棒をぶっこんでカット

簡単です

さあ、いよいよフレット周りも終盤です

フレットのすり合わせをやってしまいましょう
指板が傷つかないようにマスキングを施し
フレットにマジックで色を縫ってすり合わせていきます

フレットファイルで平らになった頂点を丸めましょう

ちなみに施術前のすり合わせ直後のフレットです
頂点部分が平らになっているのがわかりますね

こいつを丸くするわけです

これが施術後、光の加減で平らな部分がなくなっているのがわかります

全てのフレットにこの作業を施します

あとは磨くだけです

その前に最終点検、フレットに凸凹がないか確認しているところですね

 

OKです!それでは磨いていきましょう

ドレメルにフエルトバフを装着、研磨剤は緑棒です

はい、ピッカピカ!

サイドのポジションマークも付いてますよ

いやー、フレット打ち直しだけで2日かかってしまいました
実家に帰省したので正味1日ではありますが・・・

本日の作業はこれにて終了です
まだまだやることは盛りだくさんです

明日も頑張りましょう

次回予告

ボディー回りです

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