16_06_26

リペアやらリモデリングが続きます
今回は友人からの依頼です、どうやらヘッドの色が気に入らないとのことです
では、数日分の作業を公開します


こいつが依頼のあったギターですね

ヘッドは真っ黒です、確かに統一感は感じられませんね
依頼内容はヘッドの色をボディーと同じ色で
しかもボディーと同じ杢で

ってな感じです、とりあえずやってみましょう

ネックの構造は張り合わせのメイプル材です
ヘッドの色だけ落としても体育館の床のようになっているはずです

それにしてもこのベースは構造が複雑ですね

ネック材はどこまでボディーに食い込んでいるのでしょう

裏もそれなりに杢材が使われていますね
美しいです

トップは激トラです
これと同様の杢材を調達すること自体がハードル高いです

んでもって問題のヘッド部です

黒塗装による仕上げになっています
ロゴはゴールド塗料を使ったシルクスクリーン印刷ですね

手法としてはビンテージな方法です

とりあえず預かり物のベースですので
しっかりとガードしておきます

各パーツを外していきます

ベースは初めてです、パーツでかっ!

番号を付けて保管しておきましょう

塗装面の厚さから塗装はアクリルウレタンだと思うのですが一応テストしておきます

ラッカーシンナーを使ってテストです
塗料面が溶ければラッカーですね

全く溶けません、アクリルウレタン確定です

んじゃ、機械を使って色をはがしていきましょう

まあ、瞬殺です
ナット部分のRが大きい部分は手作業で塗料をはがしていきます

黒い塗装ははがし終わりました
このまま素地着色してしまうと体育館の床になってしまいますので
それらしい突板を張り付けなければなりません

木蔵さんに行ってきます!

さすがにこのボディーと同じような杢材はありませんでした
あるにはあったのですが大きくて買うと何万円もします
流石に突板一枚作るのに何万円も出せませんので
この材で何とかしましょう

一応木蔵さんのバンドソーを借りて3枚に引き割ってきました
我が家のバンドソーではこの幅は無理です

それでは本体から型紙を起こして板をラフカットしていきます

ラフカットしたならば端材に張り付けて更に薄く削っていきましょう

もう少し薄くします

1mmまで削り取ります

所望の厚さまで薄くしたならば今度はナット付近の部分を曲げていきましょう

久々のベンディングアイロンですね

少し曲げては現物合わせの繰り返し

結構時間かかります

曲木も概ね終了したので
突板を圧着するための治具を作っていきます

どうだ??

こいつも削っては現物合わせの繰り返しですね
更に時間がかかります

圧着用の治具が完成しました

四角いままだとクランプしにくいので
ヘッドの形にカットしてしまいました

汎用性のない治具となってしまいましたね、使い捨てです・・・・

圧着準備完了ってところでしょうか

一応コルクシートを張り付けておきますか!

さあ、いよいよ圧着です!!

ペグの取り付け穴はティッシュペーパーでふさいでおきます
タイトボンドが垂れて固まると厄介ですからね

いざ、圧着

本体に傷をつけないようにあらゆる部分にコルクシートを使います

この状態で1日放置ですね

はい、翌日です
今日で延べ3日目の作業となります

突板は完全に圧着されているようです

はみ出た部分はコロ付きビットで薙ぎ払っていきます

Rのついているナット付近は機械使えないので
手作業でカットしていきます

はみ出た部分をカットした後です

写真だと瞬殺なのですが意外と時間がかかります
なにせ手作業でカットする部分がありましたからね

ナット付近のR部もしっかりと圧着されています
OKです

サイド部分もご覧のとおりです

しっかりと圧着されていて良い感じです

さあ、それでは圧着した突板の素地染色に移りたいと思います

使用する染料はスチューマックのアルコール系染料です
3色ほど用意して調色していきます

アルコールに少しずつ染料を溶いて調色していきます

なかなか色目が合ってくれません

何度もやり直しを繰り返します
結局5回ほど調色しては失敗を繰り返しました

何とか色が決まったので染色開始です

ウエスをタンポ代わりにして刷り込んでいきます
1回では薄いので2〜3回ほど繰り返して素地染色していきます

うーん、こんなもんかなぁ〜

ヘッドの面積が小さいので若干ボディーよりも色を濃くしてみました
最終的に仕上がってから見比べてみないと何とも言えませんが
バランスは悪くないと思います

そこそこに杢も出ているので良しとしましょう!

でもってサンディングシーラーを塗った後です

しかも完全に乾いていますね
延べで4日めの作業となります

かなり省略していますがそれなりに時間はかかっています

塗装面をサンディングして最終塗装に進みます

#400で軽くサンディングします
これで良いでしょう

それでは最終塗装に進みます

トップコートを4回ほど吹いて完了

後は1週間ほどまた放置です
色目も良い感じですね

来週の土日にでも仕上がるかと思います

次回予告

仕上げます

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