14_01_13

ブリッジの取り付けとトラブル


ブリッジの取り付けからトラブルまでを一挙にいきましょう

まずはブリッジの取り付けです
ジャンクなモーリスから取り外したブリッジです

ボディーにマスキングテープを貼って
しっかりとセンターを出してからトレースアウトします

トレースアウトしたならば接着面のマスキングをはがします

この位置に寸分狂わずブリッジを接着します

これはというとブリッジを圧着するときに使うジグですね

トップ材裏側からの当て木です
ブレーシング部を避けるように切れ込みが入っています
これがあればトップ材裏側からでも
ブレーシングを気にせずクランプすることが出来ますね

早々にタイトボンドを塗ってブリッジを取り付けてしまいましょ

Fクランプではふところが浅いので
Cクランプを使っています

ブリッジとクランプの間に挟んでいるのは
6mm厚のコルクシートです

これでブリッジ材に傷がつくこはありません

んでもって1日放置です

翌日です

クランプを外してみました
見てのとおりコルクシートにはクランプの跡が付いています

コルクシートをはずしてみると
ブリッジにはクランプの跡一つ付いていません

ブリッジピンの穴がまだあいていませんが
後からあけることにしましょう

とりあえずブリッジの高さを確認しておきます

うーん、ちょっと低すぎですね
この高さにフレットの高さプラス弦高を考えると
サドルがかなり高くなってしまいます

とりあえずダメ元で進めてみましょう

こんなはずじゃ無かったのに・・・・・・

まあ、気を取り直して
ボディーの仕上げ準備にかかりましょう

#600のペーパーでボディー全体をサンディングします

サンディングは木目に沿って!

最後はサンディングスポンジを使って仕上げます
番数は#600、#1000相当です

次にサイドのポジションマークを埋め込みます

1.5mmのピンバイスで適当な深さで穴をあけます

天然の白蝶貝を使いたかったところですが
切り出すのが面倒だったのでプラスティックで妥協します

穴にはめ込んだならばカット

あとはサンディングして完了です

んじゃ、塗装です

ってか、今回はオイル仕上げです
使うオイルはご覧の XOTIC OIL GEL です

これまで脂版にしか使ったことがありませんが
バイオリンのボディーにも使うくらいですから
ギターのボディーでも問題ないはずです

とりあえず失敗しても良いのでチャレンジしてみましょう

とりあえずボディーバックから塗り込んでいきます

オイルをウエスにたっぷりしみこませて時間をかけず一気に塗り込んでいきます

ある程度オイルが材にしみこんだならば頃合いを見計らって
オイルを拭き取ります

ふき取る頃合いはなんの根拠もない感です!

ちなみに時間をおきすぎるとオイルが固まり初めて
ふき取りにくくなります

リボン杢がハッキリと浮き上がりました

この調子でサイド、ネック、ボディートップと作業を進めていきます

ボディートップも同じように作業を進めます

ブリッジも一緒にオイルを塗ってしまいます

1回目のオイル塗りが完了しましたので
全貌を・・・・

杢がハッキリとし、艶もある程度でていますね
良い感じです

ネックの付け根付近も良いです

ネックはサラッとした感触で
さわり心地は最高です

ネックヘッドの裏側

まあ、こんな感じで良いでしょう
当初はオイルを3回〜4回塗ろうと思っていましたが
2回で十分かもしれません

とりあえず一晩放置して2回目を塗っていきたいと思います

それにしても強烈なリボン杢ですね

翌日2回目のオイル塗り完了

1回目よりも艶がでてきました
これ以上艶がでるといやらしいので
オイル塗布は2回でやめておきます

続いてフレットワイヤーを打ち込んでいきます

使うワイヤーは手持ちのワイヤーの中でも一番細いタイプです
ネックはすでにボディーと一体化しているので
いつものようにボール盤で打ち込むのはむずかしです

なので、初心に戻ってプラスティックハンマーで手打ちです

全てのフレットお打ち込みました

ここから時間がかかります

まず、フレットのエッジを落としていきましょう

自作のジグを使っていきます
こいつは超便利ですよ

万が一ボディートップを傷つけないように
スクレイパーでガードしておきます

あとはフレットのエッジが手にかからなくなるまで
削ります

エッジを落とし終えたならば
フレットの摺り合わせです

#1000のダイヤモンド砥石を使って
摺り合わせていきます

フレットの打ち込みがうまくいったのか
それほど摺り合わせなくても完了しました

#1500のペーパーで更に仕上げます

今度はすりあわせをしたワイヤーの先端を丸めていきます

この作業もかなり気を遣います
削りすぎると摺り合わせをした意味が無くなります

慎重に慎重に作業を進めましょう

今度はエッジを丸めていきます

フレットワイヤーのエッジ処理は簡単に済ませるやり方もありますが
球状のエッジの手触りを一度経験してしまうと
これ以外あり得なくなってしまいます
本当です、なにせ左手をスライドさせたときの滑らかさがちがいます

なので面倒でもこれだけは譲れませんね
さあ、時間がかかりますが頑張りましょう!

エッジの処理が完了したならば仕上げに入ります

磨きですね、フエルトに研磨剤の緑棒を付けて磨き上げます

フレットの処理完了!

次は脂版のエッジを落としていきます
まず、スクレイパーを使って粗方エッジを落とします

その後に#400のペーパーを付けた棒状のサンディングブロックを使ってエッジを丸めていきます

こんな感じで作業しております

磨いたフレットワイヤーを傷つけないように注意します
これでフレットワイヤーの処理は完了ですね

今度はサドルを作っていきましょう

フレットを打った後に高さを確認します
やはり通常よりも2mmほど高さがありますね・・・・

まあ、このまま進めてみます

フレットの延長線をマークしたならば
更にマージンを2mmとって14インチRでトレースします

ドラムサンダーを使って
トレースラインに沿ってサドルのRを削っていきます

この作業も手作業でやると結構時間かかります
機械様々ですね

とりあえずブリッジに装着!

うーーーーん、やはり高いな・・・・
見なかったことにして作業再開!

なんて適当なんだろう、ってか、ここまできたら
このまま進めるしかありませんよねぇ〜!
(自分を納得させています)

サドルの先端を丸めていきます

この作業を機械でやってしまうと
削りすぎる可能性があるので手作業です

先端を丸める作業が済んだならば
#1000の耐水ペーパーにオイルをつけて磨き上げます

サドルに溝を彫り込んでいきましょう

あいにく手持ちのヤスリはエレキギター用に調達した
ヤスリなので1弦の溝にはエレキ2弦用のヤスリ
2弦にはエレキ3弦のヤスリ、というように使わなければなりません
そうすると6弦用のヤスリが無いわけでして・・・・・

まあ、手持ちのヤスリを総動員してしのぐことにします

とりあえずブリッジピンの穴に沿って溝を付けていきます
最終的に溝のサイズを調整していきましょう

ナットの位置に定規をあててヤスリの方向を決めてから削っていきます

この調子で全ての溝を付けていきましょう

続いてナットの加工です

粗方丸みをつけておきます、全て手作業です

丸み付けが完了したならば#1000でオイルサンディングを施し
コンパウンドで磨いて仕上げます

ご覧のように美しくなりました

骨も磨けば光るものですね

個人的に漂白した真っ白な素材よりも無漂白の物の方が好みです

さて、ナットに溝を彫り込んでいきましょう

スチューマックから調達したゲージを使ってマークしていきます
それにしてもこのゲージは良くできています

削り方はサドルと同じなので以下略ってことでご勘弁願います

さあ、いよいよ最終的な仕上げです

ブリッジピンの穴があいていないので
テーパーの付いた下穴用のドリルを使って
穴を開けていきましょう

ブリッジピンを差し込みながら
穴の大きさを調整して全ての穴を開けていきます

使用するブリッジピンは大和マークさんから調達した物

プラスティック製ですがアバロンのドットが埋め込まれています

完全にはまっていないように見えますが
親指で押し込むと最後まではまります

穴開けは良いようですね、後はペグを取り付ければ
弦を張ることが出来ます

ペグを取り付けていきましょう

ペグの取り付け完了(早!)

あっ、ビス止めまだでした

はやる心を抑えることが出来ません

初めての箱物、いったいどんな音がするのか興味津々
ここで弦を張らなければ男じゃ無いでしょう!

とりあえず弦を張って音を確認することにします!
マーチンの弦を張って試奏してみました

良い音なのか悪い音なのか私には判断できませんが
手持ちのS.Yairi製トラベルギター(ショートスケール)よりは
良い音がします

何より音の響き方がまるで異なります
個人的には満足です
サドルが少々高めなのをのぞいてはですけどね

 

 

弦を張って1日経過した翌日です

不測事態発生!なんと言うことでしょう!オーマイガァー!
どんな言葉を使っても今の衝撃を表すことは出来ないでしょう

昨日までちょうど良い弦高だったのが
朝起きて見てみるとご覧のようにベタベタになっています
当然まともに音が出ません

それでなくても通常よりもサドルが高いので
これ以上高くすると不格好になってしまいます

そもそも何故こんなことに・・・・・
急激な湿度の変化でしょうか

今まで工房に放置しておいたボディーを
冬場の乾燥した部屋に持ち込んだのが原因だと思われます

どうしよう・・・・・・・(・_-)ビクビク

 

ちなみに現時点のサドルです

これでも不格好だと思っているのですが・・・

おおおおおおおいっ!

何やっとんねん!って感じでしょうか
ブリッジを接着した翌々日にははがしています

アイロンをあてて部材を暖めると
タイトボンドでも簡単にはずれます

膠より楽ですね、たぶん・・・

ってなわけでブリッジを2mm厚く作り直すことにしました

初めての箱物なので全てが勉強です!

はい、取り外し完了です

綺麗に取り外すことが出来ました

木蔵さんから調達した15mm厚の縞黒檀を使います

さすがに15mmでは厚すぎるので10mmまで薄くして使うことにします

マスキングテープを貼ったならば
現物を使ってトレースアウトしておきます
ドレメルを使ってサドルの溝を掘っていきます

良いでしょう

続いて3次元加工を施していきます

持っている機械力をフル稼働させて作業を進めます

スピンドルサンダーやらベルトサンダーやら使っています

んでもって粗方完成かな・・

色目もヘッドの付き板と同じ材なので
ボディーに借り置きした際のバランスがとれているようです

ブリッジピンの穴にテーパーを付けていきます

使うビットは右の物を使いました
こいつは以前にも紹介しましたが
半端無く切れ味が良いです

左のビットは材を削るという感じに対して
右のビットはまさに切るという感じです

是非おためしあれ

仕上がりはご覧の通りです、滑らかですね

 

4弦の穴付近、若干チップしています、見なかったことにして下さい

丸形のヤスリを使ってブリッジピンが最後まで入るように仕上げていきます

これで良いでしょう

 

見た目の色の違いはこんな感じです

まあ、どちらでも良いと言えば良いのですが・・・

何が違うって、厚さが違います

ご覧のように上のジャンクモーリスのブリッジは7.5mm厚
今回作ったブリッジは9.5mm厚

これでサドルの高さも目立たなくなりますね

ちなみに手持ちSヤイリのトラベルギターは
ブリッジの厚さが10mm近くありました

んでもってこの日の作業は終了したのですが
この後さらなるトラブルというか事故が発生!

なんとデジカメを作業服に入れたまま洗濯してしまいました
カメラは御臨終、アディオス、pass away 、ふぅ・・・・

1日ヒーターの上で乾燥させましたが生き返ることはありませんでした
新たなカメラを調達するまでHPの更新は不可能ですね
週末にでも新たなカメラを調達しに行きたいと思います

 

 

次回予告

ブリッジの取り付け

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